マネージャーの目で見る三谷ジムの日常
※平日のとある日の様子です。(土日は午前からオープンするので時間が変わります。水曜日はモーニング練習もあり)

会長とともにジムに出勤。受付カウンターでいろいろと事務作業などをしているうちに、子どもたちが元気な挨拶をしながら続々とやってきます。トレーニング開始の16時までの間に、子どもたちが「今日学校で面白いことがあってね」「遊んでたらけがしちゃった~」などと、かわるがわる話しかけてくれて、短いながらも楽しい時間です。子どもの状態を確認する大事な時間でもあります。「今日はちょっと元気がないな。何かあったのかな?」などと顔を見ればすぐわかりますからね。

トレーニング開始。シャドー、縄跳び、筋トレ、サンドバッグ打ちなどの基礎トレーニングを行います。一人ひとりがそれぞれの課題に、それぞれの目的を持って取り組んでいきます。次の課題に移りたい時には「〇〇終わりました!次は○○をやります!」と会長やトレーナーに自己申告。トレーニング中の仲間たちの掛け声にかき消されないよう、大きな声で伝えなければいけないので、入会当初は大人しくて引っ込み思案だった子も、自然とはっきりした自己主張ができるようになっていきますよ。
一緒にトレーニングする仲間たちとは、学校の友達関係とはまた違う、連帯意識で結ばれた絆が生まれているようですね。小学生同士でも仲間を気遣う姿を見せることが多々あって、びっくりしますよ。今日も、トレーナーが体験入会の方と立ち話をしている間を「失礼します」と言って横切った子どもがいたのですが、声がちょっと小さくて聞こえなかったらしく、「失礼しますくらい言えよ」とトレーナーに注意されていたんですね。そうしたら、隣でサンドバッグを打っていた子どもが、すかさず「○○君はちゃんと言ってましたよ」とフォローしていて。自分のトレーニングをしながらも、仲間のことに意識を向けているんだなぁと、頼もしく感じました。
今日は非常に良い勝負だったのですが、チャンピオン(小学校5年生)が引き分けで防衛を果たしました。挑戦者の子は悔しそうでしたが、次へのモチベーションになったはずです。

終了後、やる気に火がついたのか、他の子が会長に「次は僕が〇〇君に挑戦させてください!」と直訴している姿がありました。会長はすぐにスパーリングの日程を決め、「絶対来いよ!」とハッパをかけていました。強い仲間と拳を交えながら、勝っても負けても心身ともに強くなっていくんでしょうね。子どもたちは19時すぎには帰宅、入れ替わりに社会人やプロ選手がジムにやってきます。

(通常は22:00まで。現在はコロナ禍のため21:00までに短縮 ※2021年12月時点)
トレーニング終了。ストレッチをした後、皆で掃除してからクローズ。終了からクローズまでの時間は “ボクサー”から“素”の顔に戻った貴重なタイミング。短い時間ですが、「今日は調子よかったね」などと少しでも話をするように心掛けています。マネージャー業を始めた当初は、家事が気になってクローズ前に帰宅していたこともあったのですが、この時間のコミュニケーションが大事だということに気づいたので、今ではほぼ必ず残っていますね。家事のほうも、もう少しちゃんとやりたいのはやまやまなのですが(笑)、ジムにいる時間がやっぱり一番楽しいですね。これからも、受付カウンターの奥から皆の努力と成長をしっかり見守っていきます。
2021年末のある日の日常をお伝えしました。マネージャーとしてはどうしても子どもの様子が一番気にかかるので、子ども中心のお話になりましたが、もちろん、プロ選手や大学生、社会人など大人の皆さんもたくさん通ってきていますよ。子どもたちにとっても、親や親戚、学校の先生以外の大人と接することで視野が広がり、良い刺激になっているようです。子どもたちが、学校でも家でもできない経験ができる“第三の場所”。手前味噌ですが、ジムってやっぱり素敵な環境だなぁ、と思います。